隣に大切なパートナーがいることは「当たり前」ではない。信頼できる友人に恵まれていることは「当たり前」ではない。充実した環境を与えられて仕事に没頭できることは「当たり前」ではない。衣食住を十分に確保できるのは「当たり前」ではない。「当たり前」だと思ったその瞬間から感謝できなくなる。
— Yuma.K (@ykpb_y) 2020年10月23日
人は「慣れる」生き物だ。
大恋愛と熱烈なアプローチを経てようやく獲得することができたパートナーにも慣れる。
周到な対策をして面接に臨み、内定を得たときには歓喜した企業への就社にもいずれ慣れる。
遠い祖先は衣食住すら不安定な生活をしていたが、今の日本ではそれらが充足しきっているのはもはや自明の理だ。
人は慣れたとき、「感謝」を失う。感謝を失えばその対象をぞんざいに扱いかねない。
近年、熟年離婚を切り出される夫/妻が激増しているがそれもひとえに「慣れ」の負の側面なのかもしれない。
「慣れる」ことは人の本能だ。「慣れる」ことを免れることはできない。
しかしそれならばせめて、「感謝」だけは忘れないようにしたい。頭の片隅に僅かでも良いから「感謝」を置いておきたい。そうすることで繋ぎ止められるものもきっと多いはずだ。