Ryuta.K【公式ブログ】

【自己肯定と心理学】【パートナーシップとライフワーク】文筆家です。ブログではnoteやRKサロンのコンテンツを一部公開しています。

「会社員はオワコン」という考えはオワコン

 

 

 

 

 

SNSインフルエンサーやYouTuberが大活躍している時代です。

 

 

 

また、インフルエンサーでなくても働き方の多様化が進みエンジニアやデザイナー、広告系のフリーランスとして働いている人も増え始めています。

 

SNSやスマホが普及し皆それぞれやりたいことを仕事にできるようになってきています。
それ自体は大変素晴らしいことであり、今後もこの流れが加速して欲しいと私も切に願っています。

 

 

一方で、このような時代の流れの中で心ないインフルエンサーや起業家が
「社畜として働くなんて終わってる」「会社員は時代遅れ」「会社員はオワコン」
というような発信をすることもまた増えてきているようです。

 

私がTwitterのTLをぼんやり眺めた上での主観にすぎませんが、
直近で独立した人ほどそのような「会社員はクソ!」的な発信をする傾向があるようです。
起業したりフリーランスになったりしたのが嬉しくてたまらないわけですね。

 

 

 

 

私は「皆がやりたいことをやる社会」「皆がなりたい姿になれる社会」が理想だと思ってます。

 

綺麗事かもしれませんが、そのような社会が到来すれば良いなと本気で思っていますし、
現に既に述べたようなテクノロジーの発達は確実にそれの一助となっている。

 

 

 

しかしながら、

「皆がやりたいことをやり、皆がなりたい姿になる」というのは「皆がフリーランスになる」ということを意味しません。

 

 

 

 

「独立」「自由」「自分の塩梅で仕事をする」というのは一般的にフリーランスの旨みとされていますが、
全くそれらを「旨い」と思わない人だって大勢いるんです。

 

会社で上司、部下、仲間に囲まれ、少しは自由の制限があるかもしれないけどそれくらいがちょうど良い、むしろ会社の環境こそがサイコー!という人だってたくさんいます。
それくらい少し考えれば誰だって分かることです。

 

 

にも関わらず、自分の「フリーランスは正義、会社員は悪」という偏狭な主観から会社員を貶める発信、見下す発信をする人が最近増えすぎている。

 

「人には人のやりたいこと、なりたい姿がある」という当然のことすら想像できない人が増えている。

 

 

 

 

オードリーの若林さんが
「俺をお前だと思うなよ!お前じゃねえんだよ、俺は!」
という名言を言っていましたがまさにその通りです。

 

「皆が皆フリーランスになりたい」という思い込みに駆られるのは傲慢甚だしい。

 

 

 

 

ひと世代前、「良い大学に行き、良い会社に入ることのできない人間は落ちこぼれ」という凝り固まった価値観が蔓延りましたが、
「独立して、起業できないやつは落ちこぼれ」という言説もそれと同程度には凝り固まっていると思うのです。