「20代は無理がきくんだからもっと頑張れ!」と社員に言ってる社長友達がいた。「体力や精神力の限界は年齢じゃなくて個人差の問題だからそういう言い方は良くないと思う」と伝えた。実際、20代でも過労が原因でうつ病になるケースを知ってる。何歳であろうと、たとえ若かろうと、無理は禁物。
— Ryuta.k (@Rkpb_R) 2021年7月29日
私のひと世代上ではいまだに「若い人間は無理が効く」と真剣に思い込んでいるケースが多いです。
きっと自分たちが「しごき」に耐えてきたゆえに、
後輩たちもそのような「しごき」を経験すべきだという価値観なのでしょう。
しかし、「20代は無理が効く」というのは、
全くもって非論理的で何の根拠もない馬鹿げた考えだとしか思えません。
どの程度働けるか、1日どのくらいの睡眠時間が必要かなどは
そもそも年齢ではなく個人差によるところが非常に大きいのです。
たとえば、睡眠時間で言えば私は体質的に1日8〜9時間程度の睡眠が絶対に必要で、
1日8時間を下回るとパフォーマンスの低下、体調不良を招きます。
やむを得ず6時間睡眠しか取れなかった日があったのですが、その時は電車の乗車中に貧血になってしまい、吐き気を催し、顔が青白く変色してしまいました。
もちろんその日はとてもではありませんが仕事にならなかったです。
一方、私と30ほど離れている私の父親の睡眠時間は5〜6時間ほどです。
先日実家に帰った時に聞いたら、最近は22時に寝て3時半に起きる生活リズムとのことでした。
これは父が若い時よりの体質だそうでして、5時間寝れば仕事などは全く問題なくこなせるそうです。
このように、若い世代である私の方が「必須休息時間」は遥かに多いのです。
しかも親子という極めて似通っているであろう性質の持ち主同士でも上記ほどの差があります。
「若いんだから休まず働け」というのは、
私のように極めて多くの休息時間が必要なロング・スリーパーの人などにとっては拷問です。
年齢とその人が1日に割ける労働・活動のためのリソースは全く関係ありません。
「若いんだから長い時間働けるだろう」というのは頓珍漢もいいところです。
人はそれぞれ多様な労働傾向、活動傾向、休息傾向を持っているのですから、
年齢どうこう若いんだからどうこうではなく、必要な人に必要な休息時間が行き渡る社会システム-もしくは個々の会社の努力-が求められています。