私はブログで読書論や勉強術の発信をしばしばしていますが、
読者からしばしば「読書をしてみているのですが良い本がありません」というDMをいただきます。
私の発信を見ている人は向上心・向学心がある人がほとんどでしょうから、
私も本音ストレートで回答したいと思います。
「良い本がない」と言う人の特徴はただひとつです。
圧倒的に「読んでいる冊数」が足りないのです。
実際に、いただいたDMに「習慣としてどのくらいの頻度で読書されていますか?」と返信したのですが、
「恥ずかしながら習慣として読んでいると言うほどではありません」というお返事を頂戴しました。
・良い本がない
・良い小説がない
・良い映画がない
・良い音楽がない
・良い作品がない
・良い人に会えない
全てにおいて「良い○○がない」と言う人は、そもそもの「母数」をこなしていないのです。
私の肌感覚では「これは良い本だな」と思える本との出会いは10冊に1冊あるかないかです。
自分にとって、全身にビリビリと「電撃」が走るような本となると100冊に1冊あるかないかです。
映画でも、音楽でも、芸術作品でも、人との出会いでも、全く同じことが言えるでしょう。
自分にとっての運命の本、運命の作品、運命の人との出会いは
「ひたすら母数をこなしていくこと」でしかあり得ないのです。
逆に言えば、「なかなか良い本に出会えないな」「なかなか良い人に出会えないな」と落ち込む必要はありません。
全ての本との出会い、全ての人との出会いは、真に素晴らしい出会いへの布石なのです。
100の出会いを経験するから、1000の出会いを経験するから、一際輝く、電撃的な運命と巡り会えるのです。
私たちは誰ひとりとして漏れなく、本や芸術作品や人との「電撃的な、運命の出会い」を経験すべく生きています。
すべてはそのプロセスなのですから、
雑多だと思われるものとの出会いも、
くだらないと思われる出会いも、
「時間を無駄にしたな」と感じるような出会いも、
決して無駄ではないのです。