自己啓発書やビジネス書が好きな人であればデール・カーネギーの「人を動かす」を一度は読んだことがあるかもしれません。
「人を動かす」は自己啓発書の元祖とも呼ばれ、
1937年に発売されて以降、全世界で1500万部以上を売り上げている超ベストセラーです。
「人を動かす」は確かに素晴らしい本で、私も大いに影響を受けたのですが、
デール・カーネギーの著作の中で最も素晴らしい作品だと私が考えているのは「道は開ける」です。
「人を動かす」がセールスやマネジメントにおける人間心理の解説に重点を置いた著作なのに対して、
「道は開ける」は自分との向き合い方、中でも不安やストレスやネガティブ感情との向き合い方に主軸を置いています。
「道は開ける」は全体を通して細かな具体例とともにネガティブ感情への向き合い方を解説していてどこを開いても非常に参考になるのですが、
中でも特に私が感銘を受けた部分は「悩みを解決する魔術的公式」という本書の骨格とも言えるところです。
カーネギー氏いわく、悩みは以下の3ステップでいとも簡単に解決することができます。
①「起こりうる最悪の事態とは何か」を書き出しながら具体的に自問すること
②やむを得ない場合、最悪の事態を受け入れると決断すること
③その最悪な状況に至らないよう、「今」に徹底的に集中すること
この3ステップは非常に冷静かつ現実的で、
出版から80年経っても全く色褪せることのない本質だと思います。
まず、ネガティブ感情や悩みは、多くの場合漠然としたモヤモヤとなって現れます。
それを①のステップで可視化、言語化することによりネガティブ感情は大きく減退することでしょう。
つまり、「あ、自分こんなことで悩んでたのね大したことないわ」とこの時点で悟れてしまう可能性があり、
①のステップだけで悩みが解決してしまうことも少なくありません。
さらに、ネガティブ感情を可視化した上で、「現実的に起こりうる最大級のピンチを想定し、受け入れる決断をする」という②のステップも欠かせません。
ネガティブ感情は、「言語化してないモヤモヤ」から無意識的に目を背けようとしている時に最も強烈に現れてきます。
何はともあれ現実は迫ってきますから、目を背けていても仕方ありません。
ジタバタと現実逃避せず最悪の事態を受け入れる(ある意味開き直る)ことによって、
心のわだかまりも随分減ることでしょう。
そして③も素晴らしいと思います。
人の脳は複雑なようでいて、意外と単純にできているものです。
どの人の脳も原則としてモノ・タスクで、同時並行で物事を考えることはできません。
すなわち、「目の前のことに必死に集中しているとき」にはネガティブ感情やモヤモヤ感情は起こり得ません。
また、とにかく、「イマ・ココ」に徹底的に集中することにより事態が勝手に好転していく可能性もあります。
①、②でネガティブと具体的に向き合い、自己解析をし、言語化し、ネガティブを受け入れた上で、
③のステップで徹底的に「今」やるべきことをする。
私が知る限り、ネガティブ感情や悩みへの向き合い方としてこれ以上の解決策はありません。
まさに、魔術的公式だと言えるでしょう。
今もしあなたがネガティブ感情や悩みに振り回されてしまっているのであれば、
デール・カーネギーの「道は開ける」を一読してみることをお勧めします。
分厚いハードカバーの本ですが、上記の「魔術的公式」は比較的冒頭に出てきた記憶がありますので、是非その部分だけでも読んでみてくださいね。
【お知らせ】
2022年より、
「自己本質を深掘りし、ありのままの自分を肯定し受け入れ、社会的な成否でもなければ周りの目線でもない、あなただけの幸せな人生を創ろう」
という趣旨の企画を打ち出します。
https://ryutaksns.com/entry/2021/11/28/102424
企画参加の条件は「20代であること」のみです。
・やりたいことや自分に本質的に向いていることが分からず、人生に何となく不安を感じている
・自分の才能を活かして生きたいが、自分に本質的に向いていることは何なのかよく分からない
・自己肯定感が低く、自分に自信が持てない、生きにくい。
・ネガティブになりがちで、そんな自分を猛烈に否定したくなる時がある
・何かに「失敗」した時に強く自分を責めてしまうのをやめたい
・社会の目、他人の目を気にしてしまい、自分の思うように生きられていない気がする
・「ほんとうの自分」を深掘りしてみたい
・ありのままの自分を素直に愛せるようになりたい
・より自分を肯定し、受け入れて生きられるようになりたい
・人生に真剣に向き合っている仲間が欲しい
このような20代の方、大歓迎です。
詳しくはこちらに書きましたので是非ご確認ください。
https://ryutaksns.com/entry/2021/11/28/102424