最近、HSPという言葉をよく聞くようになりました。
これは「Highly Sensitive Person」という心理学の概念で、直訳すると「敏感すぎる人」となり、
人間関係で相手の意図を慮りすぎたり、相手の顔色を伺いすぎたり、場の空気を読もうとしすぎて疲れてしまう人などのことを指すことが多いです。
「繊細すぎる人」というイメージがぴったり当てはまるかもしれません。
HSPの人がとりがちな具体的な行動の一部として、
・相手の顔色を伺いすぎて自分の言いたいことを言えない、やりたいことをやれない
・自分の評価を下げるのを恐れるがゆえにキャパを超えた量の仕事を引き受けてしまう
・恋人が離れていってしまうのを恐れるがゆえに自分の意見が言えない、相手の都合100%で動いてしまう
・ひとりになりたい気分の時でも、気が乗らない友達からの誘いを断れない
・人に依存しすぎてしまい重く思われ、相手が離れていってしまう
・人に嫌われるのを恐れるがゆえに人との距離を縮められない
このような行動があると言われます。
人は社会的な動物であり、
進化の過程で「相手の顔色から心を察する能力」「相手の気持ちを思いやる能力」を獲得してきました。
今では食べるものに困ることはなく飢えることはありませんが、
数100万年前、我々の祖先が狩猟・採集により生きていた時代は「今日の食べ物・飢えないためのカロリー」を獲得することが至上課題となっていて、そのためのあらゆる能力、特徴を進化させてきたのです。
その時代の男性は、狩りをするためにはメンバーとの共同関係が必須でした。
もちろん猟銃などを所持しているはずもなく、簡易的な石器で獲物をしとめるには強固なチームワークが必要になります。
また、女性も共同体のあらゆる年代の他の女性とともに歩調を合わせてあらゆる知恵を共有し、
厳しい環境を生き抜き子供たちを守る必要がありました。
「HSP」はそういった人間の、メンバーシップ的な進化の遺産のひとつであり、必ずしも悪い面ばかりではありせん。
しかし、より自由により個人的に生きられるようになった現代では「過剰すぎる繊細さ」は生きにくさの元になってしまいます。
HSPの人の特徴はなんといっても「自分より相手を優先してしまうこと」
言い換えれば「相手軸」で生きていることです。
先ほどの例で言えば、
「自分軸」で生きている人はキャパオーバーの仕事を引き受けたりはしません。
「自分の体調を壊したくないな」「さっさと帰ってやりたいことをやりたいな」という自分の気持ちを優先できる人は堂々と仕事を断れるからです。
「相手軸」で生きていると「仕事で相手から冷たい目で見られたくない」が何よりも優先されてしまうわけです。
また、「自分軸」で生きている人は恋人に言いたいことを堂々と言うことができます。
なぜなら、お互いの「自分軸」を主張していくことがより良いパートナーシップを築くためには大切だと思っていることはもちろん、
恋人に対して妥協し続けるような「不幸な恋愛」をしたくないと思っているからです。
相手と、何より自分を大切にしているのです。
「相手軸」で生きていると「相手から嫌われたくない」が何よりも優先されてしまうわけですね。
「自分を犠牲にして相手に尽くす」と言えば聞こえがいいですが、
HSPの人の場合はそれを本心から本人が積極的にやりたいからやっているわけではなく、
「場の空気を壊したくないから」「嫌われたくないから」などの消極的な理由から行っている場合が多いです。
結果的に疲れて人間関係が嫌になってしまったり、
恋愛を拗らせてしまったり、
悪いケースでは仕事で無理をしすぎて入院してしまうケースなどもあります。
私は普段より自己肯定感の発信をしていますが、
HSPの概念は自己肯定感とも深く関わってくるので今後も記事にしていきたいと思います。
楽しみにしていてください。
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