昨日〜今日と大学入学共通テストが行われていますね。
共通テストは2年前まではセンター試験という名称でした。
私も自宅浪人を経験した関係で、センター試験には深い思い出があります。
去年の初回、今回の2回目ともにコロナ禍での試験ということで共通テストの受験生は大変な思いをしてると思います。
共通テストについて去年はあまり関心がなく、ふーんセンター試験から名称が変わるんだ程度の認識でしたが、
英語のリーディングが200点から100点になり、リスニングが50点から100点の配点になるという変更点を先日はじめて聞いて驚きました。
共通一次(センター試験の前身)からセンター試験までおよそ40年の歴史がありますが、ついに英文読解から英文聞き取りに教育の比重が置かれだしたということでしょうか。
あまりに端的かもしれませんが、論文や書籍を英語で読む力よりもビジネスや日常生活で英語を使える力が重視され始めたということかもしれませんね。
大学が研究機関としての色より「就職予備校」としての色が濃くなっていっていると言われるのもやや納得です。
日本人は英会話が苦手だとよく言われていますが、それは裏を返せば「本腰を入れた英会話の義務教育」をしていないことの表れだとも言えます。
じゃあなぜ英会話教育に本腰を入れないかと言うと英会話なしでも国内で経済を回せていけたから、と言うのではざっくりしすぎかもしれませんが、ぼんやりと本質を捉えているようにも思われます。
日本の人口(1.2億人)は意外に多く、世界約200ヵ国中11位です。
それだけの人口がいて、そして労働力となる世代の人口が成長もしくは維持されるのであれば、正直言って内需(というか日本人同士のビジネス)で十分国が成長していけるわけで躍起になってグローバルな人材を育てる必要もないのですね。
英語で日常会話やビジネス会話を流暢にできる人材づくりに思いきりリソースを投下する必要は今までそれほどなかったわけです。
それなら、読解(つまり学術方面)の英語教育を手厚くしていこうぜという方針だったのでしょう。
しかし時は経ち令和、人口が減り続け、特に若い世代が減り続け、いよいよ海外の人にももっと国内で活躍してもらわないとアカン、よって日常レベルの英会話ができる人材を本気で育てないとヤバい、そうしないと国が回らんということになってきたのでしょう。
思えば都内のファミマとか、すき家とか、スーパーとかも外国の人ばかりですよね。
物価などの関係で日本への留学などの敷居が低くなったことなども含めてでしょうが、これからもどんどん留学生や労働者、そして移民なども受け入れていく流れになるでしょう。
専門家ではないのでトンチンカンなこと言ってたらすみませんが、
「英会話重視の教育を今までしてこなかったこと」は実は安定した人口ピラミッドと国力の強さの現れだったのかもしれないですね。
受験生の皆さん、インフルやコロナに負けず、頑張ってください。