「失敗している自分も、情けない自分も、欠点だらけの自分も、思うようにいかない自分も、弱点のある自分も、全て受け入れよう」ということを書くことがよくあります。
しかし、優秀で真面目な人はこの「自分を受け入れること」に対して
「でもそんなことをしていたら成長できないのでは?自分に甘すぎるのでは?自分に厳しくしたほうがスキルなども上がるし、人生が向上していくのでは?」と抵抗感を感じることがあるようです。
その抵抗感について私が思うことは、
「自分を全て受け入れた上で向上を目指していくのがいいんじゃない?」ということです。
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「自分を受け入れること」と「向上や成長」は切り離して考えるほうが良いのではないかと思います。
「ありのままの自分を受け入れよう、ダメな自分も失敗する自分も受け入れよう」というのと「スキルアップや昇進、年収アップのために頑張ろう」というのは完全に両立可能なことです。
逆に、混同してしまうと、つまり「ありのままの自分なんか受け入れていたら成長できない。自分に厳しくせねば」というような、成長には尻を叩かねばならない的な考え方をしていると自己否定が非常に強くなる恐れがあり、成長はできても幸せからは遠のいてしまう恐れがあります。
「ありのままの自分を許可せず成長を目指す」というのはつまり、
「成績を獲得したり年収アップすれば自分を認められるけど、成績を獲得できなかったり年収アップができなかったら自分を否定してしまう」ということです。
これはやや苦しい生き方なのではないでしょうか。
自分の中にもうひとり、地獄の門番のような自分をおき、甘えた自分がいたら懲罰としてそいつに蹴飛ばされるようなイメージですね。
エネルギッシュな若いうちなら成り立つ考え方かもしれませんが、歳を重ねるごとにしんどくなる考え方なのかなと思います。
さらに言うのであれば、そういった「地獄の門番配置型」の自分に厳しすぎる人は他人にも厳しすぎるという特徴をえてして備えがちになります。
「投影」という心理学用語がありまして、外界や他者に対する態度や言動は、必ず自分の自分に対する態度や言動と重なります。
つまり自分に対して鬼のような自己否定をしているのであれば、特にパートナーや家族などの近しい人に対しても鬼のような否定的な言葉を投げつけてしまう恐れがあります。
昨今、「毒親」というワードが有名になり主に子供の生活態度や勉強面などに過干渉な親を指すことが多いようですが、
この毒親自身もやはり、自分に対してあまりに厳しく、そして自己否定を重ねてきたのではないかと推察します。
だから、たとえば子供がノロノロしていたり思うような学業成績を上げられないと無性に腹が立ち、烈火のごとく子供の否定に走ってしまう。過干渉を行ってしまう。
でもそれって、毒親の、毒親自身に対する態度なのです。つまり「投影」なのです。毒親は毒親自身が「完璧であらねばならない」と自分を否定しつつ努力をしてきたのです。
毒親は子を否定しているように見えて、実は自分自身をもずっと否定し続けてきたというわけですね。
ここまでで私は、頑張ることや成長することを否定してきたわけではありません。
自分を認めずに、自分を受け入れないまま「自己否定的に成長努力をすること」はやめた方がいいのではないかと思うのです。
そしてそれはなぜかと言うと、「苦しい」からです。
頑張っても頑張っても自分が自分を認めないのでは、どんなに精神的に強い人でもいずれ心が折れてしまいます。
頑張ることや成長することは素晴らしいことには違いありません。でもそのベースには必ず「ありのままの自分を受け入れる」という自己肯定を置いてほしい。
つまり、「失敗している自分であれ、情けない自分であれ、欠点だらけの自分であれ、どんな自分であれ、愛そう」というマインドをまず前提根本として持っていただきたいのです。
その上で、努力したりスキルアップを目指すのであればそれは「私は○○したい!」というシンプルな自分軸の行動であり、どんどんやるべきだと思います。
もちろん、先ほどの「投影」の話はここでも成り立ち、
根本に自己受容の姿勢があれば、必要以上に他者に干渉したり、他者を猛否定したりなどパートナーシップや子育てにまで悪影響がでるような行動は激減することでしょう。
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来月から「自分の本質を深掘りし、ありのままの自分を肯定し受け入れ、社会的な成否でもなければ周りの目線でもない、あなただけの幸せな人生(ライフワーク)を創ろう」
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企画参加の条件は「20代であること」のみです。
・やりたいことや自分に本質的に向いていることが分からず、人生に何となく不安を感じている
・自分の才能を活かして生きたいが、自分に本質的に向いていることは何なのかよく分からない
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・ネガティブになりがちで、そんな自分を猛烈に否定したくなる時がある
・より自分を肯定し、ありのままの自分を素直に愛せるようになりたい
・人生に真剣に向き合っている仲間が欲しい
・「ほんとうの自分」を深掘りしてみたい
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