人の悪いところが目につく、人に対してイライラするというのは自分自身にも同じような悪いところがあり、それを責めがちな癖があるからです。
心理学ではこれを「投影」と言います。
たとえば「話が長くて何が言いたいのかよく分からない人を見るとイライラする」と言う人は、きっと優秀なビジネスマンのような人なのでしょう。
そしてもし人と話していて自分が「オチのない長話をダラダラしてしまっている」と気づいたら嫌悪を感じ自分のことを責めてしまうに違いありません。
もっと言うのであれば、そのような「オチのない話をすることによって恥をかいた経験(友人に指摘されるなど)」をしたり、それに類するような経験をしたことがあるのでしょう。
そのような過去の経験ベースの自己嫌悪が「オチのない長話をする人」へのイライラに投影されているのです。
また、「人に謙遜しすぎてペコペコ頭を下げてる人が無理」と言う人は自分の中にあるそのような一面を嫌悪しているのかもしれません。
自分の中に必要以上に人にへりくだってしまうクセがあり、自分は何とか努力して人前で堂々と毅然とした態度でいようと心がけている。
そんな人は、他人に対してペコペコ振る舞っている人を見ると自分の悪い特徴が鏡に映し出されているように感じてしまうのです。
そして無意識的に「なんだあいつペコペコしすぎだろ気持ち悪い」のような嫌悪感が湧いてきてしまう。
人の振る舞いに嫌悪を感じるとき、それは必ず自分が自分に対して嫌悪している振る舞いなのです。
それは、もしかしたらそのような嫌悪感のある振る舞いをしてしまうかもしれない自分への嫌悪なのです。
「人の悪いところがよく目につく」
「人に対してイライラすることが多い」
と言う人はきっとその分自己否定も強く多い人だと思うので、一度自分の内面とよく対話してみるのがおすすめでしょう。
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また、この話は逆も成り立ちます。
つまり、人に対して「いいね」と思える点は自分で自分のことを肯定している点を投影しているのです。
「あの人すごく優しいよね」と本心から言える人は自分の「優しいところ」を受け入れられているから「他人の優しさ」もまたよく見えるのです。
「あの人すごく頼もしいよね」と本心から言える人は自分の「頼り甲斐」を受け入れられているから「他人の頼り甲斐」もまたよく見えるのです。
「あの人すごく可愛いよね」と本心から言える人は自分の「容姿における良い点」を受け入れられているから「他人の容姿における良い点」もまたよく見えるのです。
「あの人すごく仕事ができるよね」と本心から言える人は自分の「仕事における長所」を受け入れられているから「他人の仕事のでき」もまたよく見えるのです。
人の特徴や性格や言動を嫌悪している人は結局、自分の特徴や性格や言動を嫌悪しているのです。
人の特徴や性格や言動を心から褒められる人は結局、自分の特徴や性格や言動を肯定できているのです。
繰り返しますが自分にとってこの世界がどう見えるかというのは、「自分が自分のことをどう見ているか」の投影です。
「どんな自分も素晴らしい」とたくさんの自己肯定をできている人は、
外界から目に映るものも穏やかで、優しく、幸せなものばかりになっていきます。
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来月から「自分の本質を深掘りし、ありのままの自分を肯定し受け入れ、社会的な成否でもなければ周りの目線でもない、あなただけの幸せな人生(ライフワーク)を創ろう」
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