・私はこうしたい!
・私はこうありたい!
・私はこうなりたい!
・私の理想はこれ!
「私は〜」を主語にして物事を考えていくことを「自分軸」と言いますが、
パートナーや人に振り回されがちで何だかしんどいなと考えている人は是非この「自分軸」を訓練してみるのが良いと思います。
自分軸を育てていくことにより、振り回されたり都合良く扱われるなどのモヤモヤが減って今のパートナーとの関係が格段に良くなっていくだけでなく、あなたの人生トータルでみても幸せで充実した人生を生きやすくなります。
(そりゃそうですよね、自分の「〜したい!」という直感に従って生きていくわけですから)
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パートナーに振り回されたり、いつもパートナーのご機嫌伺いをしてしまったり、
パートナーどころか付き合う前にいつも本命ではなく都合の良い人として扱われてしまう人は「他人軸」で動きがちです。
他人軸とは、この場合で言うと、
「パートナーがこういう風に言ってるから〜」
「彼氏(彼女)がこうしたいって言ってるから〜」
「パートナーの機嫌を損ねたくないから〜」
「恋人候補の人に嫌われたくないから〜」
というように、主語をあなたではなく「パートナー」や「恋人」や「恋人候補」にしてしまうような考え方です。
つまり他人軸とは「相手優先の自己犠牲」のような考え方だと言えるでしょう。
「相手優先ってことは相手に対して優しいってことでしょ?それの何がいけないの?」という声も聞こえてきそうです。
たしかに、人の希望を叶えてあげる優しさや、人の気持ちを汲んであげる思いやりは人間関係においてとても大切なものです。
しかしながら、それが行きすぎてしまうと「自分のことはとりあえず置いておいて…」「自分の希望はまぁいいとして…」という考え方になりがちです。
そして気づいたらいつも主導権を握っているのはパートナーであり、あなたの願いや希望は置き去りにされており、むしろ「あなたの願いや希望ってなんだっけ?」状態になってしまい、
最終的には「振り回されている」「都合よく扱われている」などの葛藤を抱えるようになってしまうわけです。
「相手のための思いやり」も適量ならば良い関係を気づくのに必要なものの、「自己犠牲」までしてしまってはやりすぎです。
そこまでいってしまうとあなたにかかるストレスは大変重いものになりますし、それまでの関係の積み重ねがあるためパートナーに「あなたの意志ややりたいこと」を伝えようにもパートナーからしたら「え?なんで今さらそんなこと言いだすの?」状態になってしまうというわけですね。
もちろん優しくて察し上手な他人軸な人はパートナーが「え?なんで今さらそんなこと言いだすの?」と思うことも察せるわけですから、よけいに自分の意思が伝えにくくなってしまうわけです。
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でも、たとえ「今さら主張しだして何なの?」と思われたとしても、
自分軸をはっきり持って自分のやりたいことやしたいことはどんどん言っていくべきです。
第一に、あなたが振り回されっぱなしでは強いストレスが重なり続けることになります。
そのストレスは多少なら我慢できるのかもしれませんが、抑圧し続ければいずれ大爆発をおこしてしまうことでしょう。
パートナーとは一生関わっていく可能性すらあるのですから、あなたの精神衛生上、他人軸は卒業すべきなのです。
第二に、今のパートナーとより良いパートナーシップを築くためにもあなたが自分軸であることは重要です。
パートナーの「やりたいこと」があり、あなた自身の「やりたいこと」がある。
お互いの「やりたいこと」や「なりたい姿」を調和させあって二人三脚で生きていくのが理想だと思いませんか?
どちらかの自分軸ばかり押し通って、どちらかが100対0の妥協を迫られるのはちょっとパートナーシップとしておかしくありませんか?
よくよく考えてみると「自己犠牲の他人軸」ってパートナーシップにおいては不自然なわけです。
お互いが自分を持っていて、お互いがお互いの人生を尊重し合い高め合う。そんな素晴らしいパートナー関係をつくるためにも「自分軸」は必要です。
「では自分軸を持てたとしてそれをパートナーが許さなかったらどうするの?お互いのやりたいこと同士がぶつかり合って相手が一切妥協してくれなかったらどうするの?」と言う声も聞こえてきそうですが、
あなたのやりたいことやあなたの欲求を一切尊重してくれないというのは「パートナーとして少々問題あり」と判断してお別れするのもひとつの決断かもしれません。
また、その相手とより良いパートナーシップを目指していきたいという意志がある上でのことなら粘り強くあなたの「自分軸」を伝えていくのがいいでしょう。
相手があなたを深く理解しようとする姿勢があるならきっと「意志を伝えてくれてありがとう。これからも伝え合っていこうね」という風に落ちついてくるはずです。
とにもかくにも、あなたが振り回されっぱなし、
あなたが自己犠牲しっぱなしの関係性からは脱皮していこうよ、ということですね。