「周りの人は良い人ばかりなのに自分はなんてダメなんだ、自分はなんて魅力のない人間なんだ。」と考えている人は少なくありません。
でもはっきり言いましょう。この考え方は矛盾しています。
周りの人が魅力的な人ばかりなのであれば、あなたも確実に魅力的な人なのです。
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もしかしたら以下少し難しく感じる表現があるかもしれませんが、是非何回か読んで咀嚼してみてください。
自分が受け取る世界は必ず自分のフィルターを通して見ている世界です。
「自分が受け取る世界」というのはつまり、自分が見たり、聞いたり、感じたりするあなたの主観的な世界ということですね。
あなたが見たり、聞いたり、感じたりする世界は必ずあなたの心の中にあるものなのです。
心理学の専門用語ではこれを「投影」と言います。
あなたが感じている世界、あなたが受け取っている世界はあなたの心が創りだしているものなのです。
逆に言えばあなたが現実世界から感じ取れないものは、あなたの心の中、あなたの脳内にはありません。
何だか不思議な感じがしますよね。地に足がついていないような、スピリチュアルな感じがするかもしれません。
しかしこれは心理学(つまりちゃんとした科学ですね)でいくつもの証拠が究明されていることであり、歴とした本当の話なんです。
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そしてそれはどういうことかと言うと、冒頭の話に繋がるのですが、
「あなたがあなた自身について無意識に気づいている魅力が、周囲に投影されている」と言えます。
言い換えれば、「周囲の人が魅力的な人ばかり」ということはそこにあなた自身の魅力が存在しているということなのです。
「投影の法則」によれば人は自分にない他人の魅力には気づけないし、自分にない他人の魅力はスルーしてしまうし、自分にない他人の魅力は言わば「センサー」に引っかかりません。
たとえば「周囲の人は優しい人ばかりだ」とあなたが感じるのであれば、あなたの中にも優しさがあるのです。
たとえば「周囲の人はユーモアがあって面白い人ばかりだ」とあなたが感じるのであれば、あなたの中にもユーモアと面白さがあるのです。
(これは分かりやすいかもしれませんね。あなたに「笑いのセンス」があるからこそあなたは周囲のユーモアを受け取れるのです。あなたに笑いのセンスがなければあなたはユーモアを受け取れません。上記の優しさや、以下の例えも同じことです。)
たとえば「周囲の人は仲間思いで気がきく人ばかりだ」とあなたが感じるのであれば、あなたの中にも仲間への思いやりとホスピタリティがあるのです。
たとえば「周囲の人は魅力的な人ばかりだ」とあなたが感じるのであれば、あなたの中にも素晴らしい魅力があるのです。
あなたの中に「その要素」があるからこそ、あなたは周囲の魅力に気づくことができます。
あなたの中に「その要素」がないのであれば、あなたは周囲の魅力に気づくことはできません。
ですから、「周りは何て素晴らしいんだ。それに比べて自分は…」と思ってしまいそうになったら、
「周りは何て素晴らしいんだ。ということは自分も割と素晴らしいってこと?」と考え直して差し支えありません。
繰り返しになりますが、あなたの辞書に書いていないことをあなたが気づくことはできません。
あなたの瞳にうつるもの、あなたの耳が聞くもの、あなたが感じるものはすでにあなたの中にあるものばかりなのです。
自己否定しがちな人も、周囲の素晴らしさを見渡せばきっと、少しずつ自分を肯定していけるのではないでしょうか。
こちらの記事も是非参考にしてください。