自己肯定感が低い状態では自分から見た世界はどう映るのか。
自己肯定感が高い状態では自分から見た世界はどう映るのか。
今回はそんな話をしていきたいと思います。
ありのままの自分を認め、許し、肯定できるようになると周りの世界、周りの人、パートナーや職場の人がどう見えるかもガラリと変わってくるものなのです。
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当ブログでお馴染みの「自己肯定感」という言葉ですが改めて復習しておきましょう。
自己肯定感とは「ありのままの自分を認め、許し、受け入れられている感覚」のことを言います。
「自己肯定感が高い」とは「ありのままの自分を認めていて、愛していて、大好きだ」ということになります。
逆に「自己肯定感が低い」とは「自分を否定しがちで、自分が嫌いで、自分に厳しくなりがち」ということです。
さらに、心理学には「投影」という概念があり、
「自分に対する自分の感情」は外側の現実世界に対する自分の感情にも表れてきます。
そのため、例えば自己肯定感が低く、
「仕事ができない自分を許せない」
「ノルマを達成できない自分には価値がない」
「いつも恋愛が上手くいかない自分はクズだ」
など、無意識的に自分を否定・攻撃・抑圧してしまっている人から見える世界は、
イライラするようなこと、腹が立つようなこと、否定したくなるようなこと、思わず攻撃したくなるようなことで溢れるようになります。
逆に言えば、例えばあなたが「イラッとするようなもの」はあなたがあなた自身を攻撃している部分でもあるのですね。
たとえばノロノロと仕事をしている部下にイラッとしたならば、それはあなた自身の「ノロさ」をあなたが耐え難く思っているからなのです。
あなた自身が「スピーディに仕事をしなければ自分には価値がない」と感じているから部下にイラつくのです。
あなた自身の「マイペース」を否定してしまっているとも言えます。
たとえば友達のマウントにイラッとしたならばそれはあなた自身が「自慢や自己主張」をすることを否定して戒めているからなのです。
これも自分への抑圧心や自己否定心に由来することなので、イコール自己肯定感の低さの表れだと言えます。
たとえば不倫をする芸能人のニュースに必要以上に激昂する既婚者の人がいますが、そういう人は「本当は性的に奔放になりたい自分」を否定し封じ込めてしまっているのかもしれません。
これも自分のセクシュアリティをありのまま受け入れられていないということで、自己肯定感の低さと結びついてきますよね。
逆に、自己肯定感の高い人から見える世界はどういうものかと言うと賞賛したいこと、人の長所、穏やかな気持ち、ポジティブな感情がよく表れてきますし、
言ってしまえば自己肯定感の高い人は「イライラすること」が少ないです。
それは自分の中の短所や、ダメな部分や、情けないところや、弱点や、恥ずかしい部分などを受け止められているからなのですね。
先ほどの例で言えば仕事のスピードが遅い部下がいたとしても過敏的にイライラすることはないですし(自分の仕事の遅さも許せているから)、
マウントを取ってくる友達にも穏やかに対応できますし(自慢しがちな自分もいいよねと思えてるから)、
芸能人が不倫してもそういうのもありだよねと感じるのが自己肯定感の高い人です。(不倫する/しないとは別で自分のセクシュアリティを許せているから)
自己肯定感の低い人と自己肯定感の高い人では、
目に映る景色、目に映る世界、目に映る周囲の人々とその言動、目に映る自分を取り巻く環境がまるで違うのですね。
【自己肯定感とはありのままの自分を愛せてるか、愛せてないかの感覚のこと】
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【現実世界には自分の自分に対する感情や価値観が投影されている】
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【自分を否定しがちな人にとって現実世界はイライラすることで溢れている】
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【自分をありのまま愛せている人にとっては現実世界は穏やかでポジティブなものになっていく】
↓
【やっぱり、自己肯定感高いほうが生きやすいよね】
ここまでの話をまとめてみるとこのようになります。
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投影と自己肯定感の話は少し複雑で難しかったと思います。
もし今ひとつよく分からない点がありましたら当ブログの「自己肯定感カテゴリ」の記事をいくつか読んでいただいた上でこの記事に帰ってきてもらえると、より理解を深めていただけるかと思います。
また、投影と自己肯定感の話をしていく上で、
もしかしたら読者の痛いところをチクリと刺してしまった箇所もあったかもしれません。
例えば友達のマウントの話なんかでは、
「いやマウントする友達が悪いでしょ」
「マウントはいけないことだし」
「マウントはイライラするの当たり前でしょ」
「自己肯定感が低い人も高い人もマウントされたらイラつくでしょ」
と思う人もいるかもしれませんね。
でもこればかりは本当に、
部下の仕事ペースが遅くてもニコニコ待っていられる人もいますし、
マウントをされても特に心に波風立たない人もいますし、
芸能人が不倫しても「ふーん、そーなんだねー」で済ませられる人もいるわけです。
ある事象Aがあったとして、そのAは単なる事実でありそこには良いも悪いもありません。
私たちがその事象Aに対してあーだこーだ、それは良いそれは悪い、それはイラつくそれは別にイラつかないなどと勝手に解釈しているだけなのです。
そしてその解釈を生む最たる源泉が自分を自分でどう評価・解釈しているか…
つまり「自己肯定感」だというわけですね。
…また小難しい話になってしまいました。
とにもかくにも自己肯定感が上がると見える世界が変わります。
世界が優しく、穏やかで、爽やかで、幸せなものになっていきます。
「生きやすくなるためには自己肯定感上げてこーぜ」というのは大正解なわけです。