「彼氏に頼り甲斐がない」という考えの裏には自己否定が潜んでいます。
それは、「しっかりしなきゃ自分には価値がない」という自己攻撃なのです。
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自立系で優秀な女性、しっかりしている女性、長女タイプの女性ほど「彼氏が頼りない」と悩んでいる傾向があるみたいです。
最初はしっかりしていて男らしくて格好良く見えた彼氏が付き合って少したつと頼りなく見えたり、女々しく見えたり、行動力がなく見えたりする問題ですね。
そしてなんとなく気持ちが冷めてしまい、何となく別れ、そして新しい人を見つけ「この人なら大丈夫!」と思っていても同じパターンを繰り返してしまう…
こんな傾向がある女子は是非、自分の中にあるかもしれない「自己否定」に目を向けてもらいたいです。
「彼氏が頼りにならなくてイラつく」という感情の背後には「彼氏は頼りになるべき」という価値観があります。
「彼氏は頼りになるべき」という価値観を裏返せば「マイペースでのほほんとしていてトロい彼氏は許せない」という価値観を発掘できるでしょう。
そしてそれはなぜかと言うと「マイペースでのほほんとしていてトロい自分」を許せておらず抑圧しているからなのです。
根をたどれば「自己否定・自己攻撃」なのです。
心理学の用語では「投影」と言いますが、
頼りない自分を受け入れられず否定・攻撃するからこそ、頼りない彼氏も受け入れられないわけです。
自分に対する抑圧(マイペースでのほほんとしている自分を抑え込む気持ち)があるからこそ、
自分以上にしっかりしているべきであると思われる彼氏が頼りないとイライラしてしまうのですね。
(ちなみに、「彼氏は自分以上にしっかりしているべき」というのは世間基準や他人軸が作り出した思い込みなのですが、話が入り組むのでここではスルーしておきます。)
自立系で優秀で自分のやりたいことを抑え込んできた女子こそ、「彼氏が頼りなく見える」のはある意味で当然なのかもしれません。
彼氏が頼りなく見える心理の裏には、実は「しっかりしなきゃ」という自分への否定・攻撃があったのです。
頼りない彼氏に腹が立つ
ノロノロしてる彼氏にイラつく
仕事ができない彼氏にモヤッとする
マイペースで自由人な彼氏に文句を言いたくなる
これらを自分自身に当てはめると次のように言い換えられます。
頼りない自分なんて許せない(しっかりしなきゃ)
ノロノロしてる自分なんて許せない(しっかりしなきゃ)
仕事ができない自分なんて許せない(しっかりしなきゃ)
マイペースで自由人な自分なんて許せない(しっかりしなきゃ)
頼りない彼氏にイライラする気持ちが強ければ強いほど、
あなたの自分に対する自己否定・自己攻撃も強いはずです。
自分自身を抑圧しまくってイジメまくっているはずです。
そこで結局はいつもの「自己肯定感」の話に辿り着いてしまうわけですが、
頼りない自分だって、ノロい自分だって、仕事ができない無能な自分だって、マイペースな自分だって、どんな自分だって認めて許してあげようよということなんですね。
そうすることで、彼氏への愛とパートナー関係も一段と深まっていくでしょう。
まずは「自分」なのです。