Ryuta.K【公式ブログ】

【自己肯定と心理学】【パートナーシップとライフワーク】文筆家です。ブログではnoteやRKサロンのコンテンツを一部公開しています。

彼氏や夫が張り合ってきたりマウントをとってくる問題について

 

 

「恋人がなんか張り合ってくる問題」に悩まされてる人が一定数いるようです。

 

これはだいたい張り合ってくる彼氏や夫に女性側が悩まされているという問題ですので、
「彼氏/夫が張り合ってくる問題」と言い直して差し支えないでしょう。

 

 

例えば仕事で女性のほうが良いポジションにいたり、
彼氏より自分のほうが年収が高かったり、
彼氏と同じ趣味を持っているけど女性側のほうが上手かったり(ゴルフとかですかね)、
交際人数が彼氏より多かったり、
経験人数が彼氏より多かったり、

その他もろもろのパターンで「彼氏が張り合ってくる問題」が登場してきます。

 

 

張り合われてる女性側からしたら単に面倒くさいし、
彼氏との関係は別に優劣では決まらないし、
年収を見てあなたと付き合ってるわけじゃないのよと本気で思っているがゆえにモヤモヤする問題ですよね。

 

この辺のことについて書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

私が何かで優れていると彼氏が何か張り合ってくる

私が何かで優れていると彼氏が微妙にマウントを取ろうとしてくる

私が何かで優れていると彼氏がスネたり、チクリと嫌味を言ってくる

 

 

このようなことはよく聞きますが、逆はあまり聞きませんよね。

(例えば年収が高い彼氏に彼女が嫉妬して競争心剥き出しで突っかかってくるとか…)

 

 

 

 

男性が年収、肩書き、学歴、趣味、交際人数、経験人数などで張り合ってムキになってくるのは何でかというと、
これは前時代的な男尊女卑の考えの流れからきているものだと思われます。

 

もちろん時代は令和であり、「男が稼ぐ、女は家を守る」なんて考え方は当然過去の遺物ですが、
例えば現在20〜30代の人は50代〜60代の昭和生まれの親を持つ人が多いでしょう。

そしてその50〜60代の親は80〜90代の親を持つ人が多いはずです。

 

そう考えると私たち(20〜30代の人)は昭和初期〜中期の価値観を受け継いだ親に育てられているわけで、
世間がいかに「男女平等!」という空気感であっても、社会システムが実際に男女雇用機会均等であっても、男尊女卑的な考えの影響を少しは継いでしまっているわけです。

 

 

 

 

その結果男性は、「女性と比べて目に見える数値や指標で劣っていてはならない」という価値観を持った大人に成長していくでしょう。

 

男性性の強い男性ほど目に見える結果や数字に着目しがちになり、
それは具体的に言うなら年収や肩書き、学歴、ゴルフのスコア、過去にセックスした異性の人数などになります。

 

彼女や妻は昭和的な男性性を受け継いでいる男性にとって最も距離の近い女性であり、守るべき対象であるとともに「(昭和的価値観で言えば)負けてはならない存在」であるわけで、
そんな彼女や妻が例えば自分より高年収だったりすると面倒なコンプレックスを発動させ「こじらせ行動」に出るわけです。

 

 

 

 

 

 

この昭和的な男性性は「傷ついた男性性」と言ってもよく、それは「無価値感」とも言えるものです。

 

 

 

 

 

つまり、

 

・男は高年収であるべき

→年収が低い男には価値がない

 

・男は出世するべき

→窓際族の男には価値がない

 

・男は高学歴であるべき

→低学歴な男には価値がない

 

・男は女より経験豊富であるべき

→経験の少ない男には価値がない

 

 

このように、「○○でなければ価値がない」言い換えるなら「ありのままの自分には価値がない」という無価値感が非常に強いのが昭和的な男性性だと言えるでしょう。

 

 

 

 

 

近年の男性はこの「昭和的な男性性」「傷ついた男性性」を癒せている男性も少しずつ多くなり、

 

・ありのままでいいじゃないか

・どんな自分でもいいじゃないか

・年収が低い自分だって平凡な自分だっていいじゃないか

・肩書きとかに執着しないでいいじゃないか

 

という自己肯定的な価値観の人も散見されるようになりましたが、
一方で述べてきたような「昭和的に傷ついたコンプレックスまみれの彼氏や夫」に悩まされている女性は少なくありません。

 

 

 

 

【やたら張り合ってきたりマウントを取ろうとする彼氏や夫に困ってる】

【彼らは昭和的な男尊女卑を引きずってしまっている】

【さらに彼らは年収や肩書きなどが優れていなければならないという「傷ついた男性性」を抱えている】

 

 

ここまでの話をまとめるとこのようになります。

 

 

 

 

 

 

ここまで、コンプレックスゆえに張り合ってきがちでマウントをとりがちな男性の話をしてきました。

 

 

「では彼らを変える方法はあるの?」ということですが、それについては「彼らを変えようとするのはやめたほうが良い」というのが結論です。

 

人を変えようとしたり、人の価値観を自分に合わせようとするのは「コントロール」というものであり、
それは日々ブログで書いているように「他人軸」のあり方です。

 

 

 

解決策には聞こえないかもしれませんが、
こういう場合はあなた自身が「素のまま」「ありのまま」でいるのが一番だと思います。

 

彼や夫の声は気にせずやりたいように仕事をし、やりたいように稼ぎ、やりたいように公私充実させるのが一番です。

 

 

 

そして、再度自分と向き合ってみるのも凄く大切ですね。

 

・何で自分は彼氏の「張り合い」が気になるんだろう

・何で自分は彼氏のマウントが気になるんだろう

・何で自分は彼氏の競争心が気になるんだろう

 

 

そういう部分を見つめなおしてみましょう。

 

例えば、あなたの中の競争心やマウントの心理が原因になっているのかもしれません。

 

 

 

恋人やパートナーは全て自分の投影であり、鏡のような存在です。

何か問題が起きたら相手ではなく「自分」という鉄則を忘れないようにしましょう。

 

投影についてはこちらなども参考にしてください。