「自立していて優秀な人は自己肯定感が低い傾向がある」というお話をよくします。
「自立して優秀なら何で自己肯定感が低いのさ?逆じゃない?」という疑問をいただくことも多いです。
自立していて優秀な人の典型的な特徴は、
「人にお願いができない」「人を頼れない」「人に甘えられない」ということです。
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・人にお願いできない
・人を頼らない
・人に甘えられない
このブログの読者にもそういう人は多いのではないでしょうか。
かく言う私もそういう人間のひとりでした。
私は妹が3人いる長子で、幼少期から「自立的な役割」「頼りになる役割」を演じてきました。
両親は決して私に「長男なんだからしっかりしなさい」と無理なプレッシャーを与えることはしませんでしたが、長男としての役割をこなせた際には私をたくさん褒めてくれた記憶があります。
例えば親の留守に妹たちの面倒を見たり、妹たちの勉強を教えたり、親のいない場所では小さな妹から目を離さないようにしたりなど、私自身幼いながらも努力していました。
そしてその努力を両親は認めてくれました。長男としての役割を期待され、その期待に沿えた時にはたくさん褒めてくれました。
私の潜在意識にはきっと、「自立している人こそが親に認められ、人に認められる」という観念(思い込み)が幼少期より育っていったに違いありません。
「自立していて優秀であれば人から認められ、褒められる」
そういった強い観念が形成され、その観念とともに私は成長していきました。
そしてそれはあくまでコインの表の面であり、裏面を見ると次のようになります。
・自立していない姿、依存的な姿を人に見せるわけにはいかない
・情けない姿を人に見られるわけにはいかない
・頼りない面を人に見せてはならない
・失敗してはならない
・しっかりしなければならない
冒頭で、「人にお願いできない」「人を頼れない」「人に甘えられない」というのが自立的な人の典型的な特徴であり、
その根底には自己肯定感の低さがあるというお話をしましたが、私自身においてもそれは見事に当てはまっていました。
私は気づけば非常にプライドの高い人間になりました。
自分の失敗を許せず、よって他人の失敗にも厳しくなり、仕事ではビジネスパートナーに当たり散らすようになり、恋愛では頼りになる彼氏を演じようとしつつも強いモラハラ気質を持っていました。
・人にお願いできない
・人を頼れない
・人に甘えられない
…などというのは結局、自分の弱さや情けなさや無力を許せていないから起きることです。
自分を肯定できていないから人を頼れないのです。
弱い自分すら肯定できているのであれば、素直に弱点や無力を許し、認め、人を頼れるのです。
人にお願いできない、頼れない人は自己肯定感が低いというのはそういうことなのですね。
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自分の「自立的な面」がネガティブな方向に働き仕事や恋愛でもマイナスの作用を及ぼしてしまった私の例を話しましたが、きっと共感してくれる人も多いのではないでしょうか。
特に長男、長女を含め幼少期から「しっかり者ポジション」を親に期待されてきた人は自分の弱みを許せない人が多いように思われます。
ポイントは自己肯定感です。
私は長い年月を経て自己肯定感を高め、
「どんな自分も許してあげよう」「弱い自分やあまりにも平凡でどうしようもない自分も受け入れよう」と思えるようになりました。
このブログはそんな私自身の経験と学びをベースにして成り立っています。
自立していて優秀なタイプの人は、自分の弱みを受け入れ素直に人を頼れるようになると仕事や恋愛、人生で上手くいくことが多くなり、幸せになりやすくなります。
また、例え上手くいかなかったとしても自己肯定感を上げれば「そんなもんやろ」というマインドを持ちやすくなるでしょう。
・お願いできない
・頼れない
・甘えられない
「それ…自分のことだな」と思った人は是非、私のブログの「自己肯定感カテゴリ」の記事などを漁ってみてください。