期待していることは叶わない。
期待していると失望する。
こんな経験は誰にでもあると思います。
期待というのは「〜のはず」「〜でなければならない」「〜なべきである」という思考です。
・上司は正当な評価をしてくれるはず
・○歳までに結婚しなければならない
・バレンタインにプレゼントをしたんだからホワイトデーにはお返しをしてくれるはず
・男性は女性をエスコートすべきだから、格好良くエスコートしてくれるはず
・記念日にはサプライズを用意してくれるはず
・○歳までには年収○○万にならねばならない
・○○を達成したのだから周囲は自分を認めてくれるはず
これらはよくある期待の一例ですが、その期待が外れてガッカリすることは誰でも経験のあることだと思います。
そして、その期待が叶ったとしても、一瞬の安堵感があるだけで「次の期待は果たして叶うのか」「次はダメなんじゃないか」と不安になってしまうのもあるあるではないでしょうか。
なぜ期待が外れがちで、期待をすると損することが多いのか。
それは期待というのは「怖れ」にフォーカスしているからだと言えます。
心理学的により形式的に言うのであれば、潜在意識はより強い感情にフォーカスし、より強い感情がともなうイメージを引き寄せそれを現実化するからです。
「○○であるはず」という期待は言い換えれば「○○でなければならない」という強い怖れです。
「愛してくれるはず」という期待は言い換えれば「愛されないのが怖い」という強い怖れです。よって愛されない現実を引き寄せます。
「ビジネスで成功するはず」という期待は言い換えれば「ビジネスで成功しないのが怖い」という強い怖れです。よって成功しない現実を引き寄せます。
期待が強ければ強いほど、強烈な「怖れ」という感情が潜在意識に働き、期待とは逆の結果を引き寄せてしまうのですね。
期待はなぜか外れがちなのは潜在意識上の怖れが大いに関係しています。
そしてさらに問題なのは、期待というのは述べてきたように「怖れベース」の考え方であるためその期待が叶ったとしても充足できるのはほんの一瞬で、さらなる怖れに襲われることです。
「こうであるはず」
「こうでなければならない」
「こうあるべき」
という怖れ、期待に多くの人が振り回されています。
よって私は、期待という怖れベースの考え方ではなく、ヴィジョンというワクワクベースの考え方をお勧めしています。
ワクワクベースの考え方とは例えば、
「彼氏がプレゼントをくれるはず」という感じではなく「彼氏がプレゼントをくれたらまじ最高!」というイメージです。
ビジネスで言えば「成功しなかったらどうしよう、成功しなければ」というイメージではなく「この事業で成功したらどんな素晴らしい世界が見れるんだろう」という要領です。
強い期待/怖れが望ましくない結果を引き寄せてしまうのと同じ理屈で、
強いヴィジョン/ワクワクは望ましい結果を引き寄せてくれます。
また、期待は外れれば絶望的な感情に陥ると思いますが、
ヴィジョンは外れたとしても「次なる成功へのステップ」「成功への布石」と捉えることができます。
物事を恐れがちな人は「ヴィジョンにワクワクしたとしてそれが外れたとしたらどうするの?」と考えてしまうかもしれませんが、実は失敗した時のダメージにおいても「期待」より「ワクワク」の方が遥かに少ないのですね。心の世界はとても不思議です。
強い感情を伴うイメージが現実化するということを腑に落とせると、なぜ「期待」に一喜一憂するより「ヴィジョン」にワクワクするほうが幸せになりやすいかが分かってもらえると思います。
やや難解な話ですが、是非まずは納得してみてください。
そしてできる範囲でいいので、「期待」ではなく「ヴィジョン」を描くようにしてみてください。