人は誰しも「恥をかく怖れ」を多かれ少なかれ持っています。
日々心理学と自己肯定感について発信している私も当然持っています。
恥の感情がゼロの人は存在しませんが(存在するとしたらその人は正気を保ったまま全裸で休日の原宿・竹下通りを踊りながら歩くことができるでしょう)、人より「恥への怖れ」が少ない人はいます。
逆に「恥への怖れ」があまりにも大きいと非常に生きにくく、人の目をいちいち気にしがちになり、ライフプランや恋愛、結婚などで人当たりの良い無難な選択をすることしかできなくなり、その人らしさが消えてしまいます。
例えば仕事において恥への怖れが強い人は失敗を怖がるあまり主体的でチャレンジングな決断ができなくなってしまうでしょう。
当たり障りのない仕事しかせず、なるべく責任というものからは無縁でいたく、事なかれ主義のような状態になるでしょう。
そうすることで人からの非難から免れることはできるかもしれませんが仕事における「充実」のようなものからは離れてしまうかもしれません。
恋愛において恥への怖れが強い人はもしかしたら恋人をアクセサリーのように扱ってしまうかもしれません。
というのは、恥をかく怖れが強い人は見栄っ張りでもあるので周囲の友人や仲間に自慢できマウントをとれるような恋人を選ぶ傾向があるからです。
周囲への目線を強く意識して恋愛対象を選ぶ…そんな恋愛もアリなのかもしれませんが、それって果たして楽しいでしょうか。幸せでしょうか。
恥への怖れが強いと恋愛の醍醐味のようなものも味わえないかもしれませんよね。
人生全体で見ても、恥への怖れが強いといつも人や社会、コミュニティの目線を気にしつつ日々の選択をしていくことになります。
「これで合っているのか」「笑われないか」「非常識ではないか」というのが恥への怖れが強い人の選択判断基準です。
「自分らしさ」や「ワクワク感」を「恥への怖れ」で封じ込めてしまいなんだかモヤモヤしたり、疲れたりしてしまうでしょう。
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自分らしく生きるのは何と言っても幸せです。楽しいです。
充実していて、底から湧き上がるようなエネルギーを感じることができます。
その自分らしさを阻害してしまうのが「恥への怖れ」というわけですね。
恥への怖れは周囲に合わせすぎたり、同調しすぎたり、振り回されたり、自分を押し込めたりする原因になるからです。
恥への怖れを弱めるためにはやはり「自分は自分、他人は他人」という思考を徹底していくことです。
1日に100回でも200回でも「自分は自分」と唱え続けるのが良いと思います。
そうすることで「他人がこう思うから」「これでは恥をかくから」ではなく「自分がこうしたいから」というモチベーションで動けるようになっていくと思います。
もちろん時間はかかりますが、「自分は自分」の意識を徹底することで少しずつ自分軸で動けるようになっていくでしょう。
竹下通りで裸踊りするまではしなくても良いのですが、自分の意見を積極的に言えたり、自分が心からしたいキャリア選択をできたり、マウントの取り合いではなく本当に好きな相手と結婚したりなどは幸せな人生を創るために是非ともできた方が良いと思います。
自分は自分、他人は他人。
少しずつ恥への怖れを手放していきましょう。