大人になって改めて自分の好きなこと、やりたいことを探している人は多いと思います。
自分の「好きなこと」がよく分かると自分軸を得やすく、振り回されにくくなります。
自分の「やりたいこと」がよく分かっていると仕事やキャリア選択で後悔しにくくなるでしょう。
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自分の好きなことを見つける、深掘りしていく方法は山ほどあるのですが私がおすすめしている比較的簡単な方法のひとつは、
「やらなきゃいけないことがあるのについついやってしまうこと」に目を向けてみることです。
小学生の頃の宿題を思い出してもらえると分かりやすいのですが、
宿題に向き合っている時に何となく気が散り、ゲームに手を伸ばしてしまったりテレビや漫画に夢中になり宿題を後回しにしてしまった経験は誰にでもあると思います。
それと同様に、社会人になってからもやらなければいけないことがある中でついつい気を取られてしまうことってあると思うんです。
例えば「今晩中に資料作りをしなきゃいけないのにYouTubeで格闘技の動画を見てしまう」だとか、
「資格の勉強をしなきゃいけないのについつい料理のサイトを覗きにいってしまう」だとか人によって色々あるでしょう。
「やらなきゃいけないことがある時につい気を取られてしまうこと」って、あなたが実際に本当に興味があることである場合がほとんどです。
ここに目を向けてみると、好きなこと、やりたいこと探しに一役買うと思うんですね。
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もちろん格闘技の動画が好きだからと言って格闘家になれるわけではありませんし、
料理のサイトが好きだからと言って料理人になれるわけではありませんし、
スマホゲームが好きだからと言ってプロゲーマーになれるわけではありません。
もちろんなれないことはないでしょうが、類い稀なる才能は必要でしょう。
好きなことを探す際に、ここで目を向けて欲しいのは例えば「格闘技」というそれ自体ではなく格闘技に含まれる「要素」の方です。
格闘技観戦のどんな要素が好きなのかを自分なりに分析してみるのです。
例えば、格闘技の中のスポーツ的な熱い要素が好きなのかもしれません。
例えば、格闘技の中の「闘い」の要素が好きなのかもしれません。
例えば、格闘技の中の戦略を練ってぶつけ合う対人ゲーム的な要素が好きなのかもしれません。
例えば、格闘技の中の真剣勝負の感じが好きなのかもしれません。
例えば、格闘技の選手個人にまつわるエピソードや背景を楽しんでいるのかもしれません。
もちろんたったひとつの要素ではなく、多くの要素が絡まりあって「格闘技観戦が好き」なのは間違いありませんので、それをひとつひとつ言語化していくイメージですね。
そういった「要素」に細かく分解していくと、「ついつい格闘技の動画を見てしまう」ということから多くの自己分析が導きだせると思います。
ついつい料理のサイトを見てしまう、ついつい漫画を読んでしまう、ついついスマホゲームをしてしまうなども全く同じように「要素」に分解していくことで、
自分はどのようなことが好きなのか、どのようなことがやりたいのかが少しずつ見えてくると思います。
是非あなたが日頃、「仕事や勉強などをしなきゃいけない!」という時についつい脇道に逸れてやってしまうものに目を向けてみてください。
そしてできれば、そのものの「どんな要素が好きなのか」を分析してみてください。
そんなことを丁寧にやっていくことで、一生の天職やライフワークを見つけられるかもしれません。