「周りの人は皆素晴らしいのに何で自分はだめなんだろう」
時にはそんな悩みを抱えてしまう人もいると思います。
そんな時に思いだしてもらいたいのは「投影の法則」です。
この記事にもあるように、人はそれぞれ自分のフィルターを通して世界を見ており、自分の中にない価値観を評価することはできませんし、つまり自分の中にない他人の魅力に気づくことはできません。
投影の法則を説明する時によく出させていただく例えのひとつに「ユーモアの例え」があります。
飲み会などで誰かが面白いことを言ったとします。あなたはその人の発言に大いに笑います。そしてその裏でこう考えます。「私ももっと面白いことを言えたら良いのに…」と。
一方で、その「面白い発言」にまったくユーモアを感じておらず、「なにそれ美味しいの?」みたいな顔をして眺めている人もその場にはいるでしょう。
これって、その「面白い発言」を解するだけのユーモアがあなたの中にあるからこそ、その発言はあなたにとっての「面白い発言」になり得るということなのです。
あなたの中にそれなり以上のユーモア感覚がなければ「面白い発言」の意図を解釈できませんしそれを面白いと感じることはできません。
あなたの中に「その要素」があるからこそ、周囲の人の魅力や、素晴らしさや、長所に気づくことができるのですね。
リーダーシップや、仕事の能力や、優しさや、心配りなども同様のことが言えます。
誰かのリーダーシップに「あの人はすごいなぁ」と感心したのならあなたの中にこそリーダーシップの感覚があるです。
誰かの心配りに「あの人は気が利く人だなぁ」と感心したのならあなたの中にこそ心配りがあるのです。
あなたの中にない長所は評価できませんし、そもそも気づけません。
人の素晴らしさに気づけるというのはそれだけあなたの中にその素晴らしさがあるということなのです。
これは決して「あの人はすごいのに自分はダメなんだ…」と悩んでいる人に対してお慰みで言っているのではなく、具体例をいくつか出させていただいたように事実に他なりません。
自己肯定感が低い人はどうしても自分を過小評価してしまいがちです。
もっとフラットに自分のことを見てあげましょう。
「あの人はここがすごいな、これもすごいな、あれもすごいな…つまり自分にはこういうすごいところもあるし、ああいうすごいところもあるのか!」と考えてもらえると、
生きやすくなる上に自分の天職なども見つけやすくなるでしょう。