「ちゃんとした人」が受ける心理的な圧力ってものすごいものがあるんです。
「ちゃんとした人」とは世間や社会や他人の目を無意識的に気にしすぎてしまい、
「こうしなきゃいけない」「あーしなきゃいけない」というように常に自分を拘束しながら生きている人です。
当然、日々積み重なるストレスは莫大ものになります。
「ちゃんとした人」はちゃんとした人であるが故にそのストレスを解放することもできません。
ストレスを解放しようとするとえてして「ちゃんとした人」ではなくなってしまうからです。
例えば夫に対する些細なストレスがあるからと言って、ちゃんとした妻は夫に対して強く出ることができません。
「このぐらいのことは私が我慢しなきゃね」というのがちゃんとした妻の思考回路だからです。
また、職場で嫌なことが積み重なったとしてもちゃんとした人にとって異動を希望したり転職したりすることは難しいでしょう。
周囲の波風を立たせずに頑張ろうとするのがちゃんとした人の特徴ですし、転職なんてリスクがありすぎると考えるのがちゃんとした人です。
こうして、「ちゃんとした人」は気づかないうちに多くの重荷を背負うことになります。
長年つもり積もった心的なダメージも相当なものです。
上手くそれを吐き出せればいいのですが、いかんせんちゃんとした人って不器用なことが多く、ストレスの解消が下手なんですね。
そうして、「ちゃんとした人」の一部はアンダーグラウンドに走ります。
例えば浮気してみたり不倫してみたり、
何股もかけてみたり、
依存的なまでに酒やギャンブルに走ったり、
風俗、キャバクラ、ホストにハマりだしたり、
ハプニングバーに入り浸ったり…
外部の強い刺激で心的ストレスを解放しようとするわけです。
これらには確かにストレスを吹き飛ばす効果がありますがそれはあくまでも一過性の刺激によるものです。
ちょうど薬物と同じで、耐性ができてしまうと同量の刺激ではものたりなくなります。
「もっとくれ、もっとくれ」というようにエスカレートしていきます。
「夫婦関係がマンネリだったから不倫したら最初は楽しかったけど不倫関係の方までマンネリした」というのはよく聞く話ですよね。
ストレスに対してアンダーグラウンド的な解消を試みても行きつく先は「虚しさ」なのかもしれません。
もちろん家族がいたり特定のパートナーがいたりする場合には遅かれ早かれ問題が浮上してくるでしょう。
中には、「もうアンダーグラウンドな世界から抜け出したいんだけどやめられない」という人だっているはずです。
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根本的な解決は「ちゃんとする」から卒業することです。
もっと自由に生きていいんだよと、自分に許可を出してあげましょう。
夫にイラッとしたらその場で伝えちゃっていいんです。あなたが我慢する必要はありません。
会社がどうしても無理なら辞めちゃえばいいんです。後のことは何とかなります。
周りの目なんてクソ喰らえです。なぜ周りのためにあなたがちゃんとする必要があるのでしょう。
アンダーグラウンドから抜け出せないのはあなたがちゃんとしすぎているからです。
「ちゃんとしない」という選択ができるようになると、「表の世界」で生きるのが非常に楽になります。