Ryuta.k【公式ブログ】

「自己肯定と心理学」「ライフワークとパートナーシップ」を軸に発信している文筆家。自分らしく心軽く生きるためのお手伝いをしています。

望んでるものが手に入らないのは「本当は望んでないから」という可能性がある

 

 

 

本当に求めているものしか手に入らないよね〜という話をよくします。本当に求めているものとは、心から強く望んでいるものです。心理系の用語を使うのであれば「潜在意識」というやつですね。普段私たちが認識できる意識「顕在意識」とは異なり、何と言えばいいのか、潜在意識は心の深層部のような場所です。

 

心理学やスピリチュアルに詳しい人は見たこと聞いたことがあると思いますが、「顕在意識は氷山の一角」と言われます。通常私たちは脳の活動の5〜10%程度しか認識できていないと言われており、これが顕在意識…つまり普通の意味で言うところの「意識」です。

目の前の誰かと話している時には、「目の前の誰か」や「話している内容」や「そのお店の雰囲気」などを認識していると思います。ソファに寝転んでスマホをいじっている時は「ラインの通知」や「Twitterのクソリプを見た時に湧き上がる怒り」や「ソファの寝心地の良さ」などを認識していると思います。美味しいものを食べている時には「味」や「食感」を認識していると思います。これらが「顕在意識」です。自分が認識できる意識です。

 

一方で、潜在意識は「氷山の海面下」のように、目に見えないが意識領域の大部分を占めています。氷山って海から突き出ている部分はほんの一部で、海面の下には恐ろしいほど大きな物体として存在しています。映画「タイタニック」でタイタニック号の船底が海面下の氷山と衝突し、損傷〜沈没してしまうのは有名です。氷山のように、認識できる意識の下には巨大な「潜在意識」が広がっているのです。

 

ここまでくればお察しかもしれませんが、潜在意識は人生の大部分をコントロールしています。人は自分で自分の選択を、「意識」を使って決めているように思われるかもしれませんが、心理学的に言えば顕在意識の影響は非常に微々たるものであり、あらゆる選択は「潜在意識」によって決められている、コントロールされていると言ったほうが正しいです。

特に人生の大きな決断、岐路においては人は潜在意識の強烈な作用を否が応でも受けてしまいます。進学、就職、転職、恋愛、結婚、出産、子育て、そしてその後の人生…その時々に私たちは潜在意識によって「ドライブ」されているわけです。

 

厄介なことに、人生には「顕在意識」と「潜在意識」の仲違いというか、矛盾が大いに発生します。

 

例えば転職シーン。Aさんはある大企業に勤めて5年がたち、今の仕事は給料や福利厚生は良いものの自立性や「やりがい」に欠けるので、もっとチャレンジングな仕事ができる小規模の会社に転職をしたいと考えているとします。もちろんそこでは給料は下がり、福利厚生面でも劣り、さらに言えば会社の行く末も不安定です。大企業が潰れないとは限りませんが、中小企業が破綻する可能性は一般論として、大企業よりは高い。
しかしながらAさんは果敢にも親や恋人、友達にはこう言います。「俺は一度きりの人生もっと充実させたいんだ!」「そのためには今の会社じゃダメなんだ!俺の才能が活かせないどころか萎んじゃう!」「ある中小企業からスカウトを受けてるんだ!待遇は確かに劣るけど、俄然面白い仕事ができそうなんだ!俺は近々ここに転職すると決めてる!会社の仲良い奴にも既に相談してる!」と。
Aさんが「転職する!」と決断し、周囲にアピールし、会社の一部の人にも相談し、「いよいよAさんは今の安定した大企業を捨てるのか…」と周囲の誰もが思った1年後…Aさんはまだ転職をしていませんでした。友達が転職についてAさんに聞くと、「いや、転職したいとは思ってるよ!だけど準備期間もいるんだ!もう少ししたら真剣に考えるよ!」などという答えが返ってきます。
そしてその3年後、Aさんは同じ大企業に留まり続け、順調に昇進を重ねていました。ある飲みの席で友達が「お前昔転職したいとか言ってなかったっけ?」と振ったところ、「もちろんまだ考え続けてるよ!でも結婚して家庭もあるしな!慎重にならざるを得ないよ」と言いながら旨そうにビールを飲んでいました。

 

 

 

あるあるな例えだと思います。

 

 

 

ここでAさんは顕在意識(つまり思考的な部分)では「転職したい」と望んでいます。本人は本気でそう望んでいると思っています。

一方で、潜在意識(つまり心の奥底)では「転職が怖い」「不安定な仕事につくのが怖い」と感じているのかもしれません。「もし自立的に活躍できる職場に転職して思うように成績が上がらなかったらどうしよう」という不安があるのかもしれません。何にせよ、Aさんは潜在意識下では転職を「拒否」しているのです。そして冒頭で述べた通り、人は潜在意識によってドライブされていきます。

 

繰り返しますが、これは転職だけではなく、進学や結婚でも同じようなことが起こります。顕在意識と潜在意識はいつも一致するとは限りません。「言ってることとやってることの矛盾」は多くの場合「顕在意識と潜在意識の矛盾」なのです。

本人は顕在意識しか認識できないため、本人が言ってることが「本心」だと思い込んでいます。だけど彼の潜在意識のアンサーは違う…ということは往々にして起こります。

 

「実際に起こっていること」が「実際に望んでいること」です。

「起きてることは全て正しい」とも言います。

 

 

自分の理想と違うことばかり起きるな…

自分の願望はこうじゃないはずなのにな…

そんな時には、もしかしたらAさんのように顕在意識と潜在意識が仲違いしているのかもしれません。心の世界ってとても奥深いですよね。